Nature's Variety 自然回帰食

for DOG
fot CAT
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犬の進化と食性

犬の体から見る食性


(歯) 犬の歯はまずそのかみ合わせに特徴があります。人間のように上下がぴったりとかみ合っておらず、はさみのように微妙にずれているのが犬の歯です。また、それぞれの歯の形も上部が平らになっている人間の歯とは違い、どの歯もシャープさを残しています。これは何かを「すりつぶす」ことよりも、「噛み切る」ことに重点が置かれた構造だと言えます。

犬の歯の構造:
切歯:口先に上下それぞれ6本ずつある比較的小さな歯で、切断する、かじるという役割があります。
犬歯:最も大きく発達した歯で、上下に各2本ずつあります。獲物を捕らえる、引き裂くという役割があります。
前臼歯:柔らかい組織や骨の切断やすりつぶしを行います。また、獲物を捕らえる時にも使われます。上下にそれぞれ8本あります。
後臼歯:食べ物をすり潰す、砕くという役割を果たします。上あごには4本、下あごには6本あります。

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(咬筋・側頭筋) 犬の咬筋・側頭筋は、他の家畜に比べて発達しています。これは、獲物を切り裂き、肉を噛み切り、骨を砕くには、硬く鋭い歯だけではなく、それを助ける強力な筋肉の働きが必要だからです。

(咀嚼) 犬の咀嚼運動は単純な上下運動です。これに対し、人間や草食動物では、上下左右運動が見られます。ここでもやはり、「すりつぶす」というよりも「切り裂く、噛み砕く」ということに重点が置かれていると考えられます。

(唾液) 人間の唾液には、炭水化物を分解するデンプン消化酵素(アミラーゼ)が含まれていますが、犬の唾液には、それが含まれていません。その代わりにタンパク質消化酵素であるエンザイムが含まれています。 

消化・吸収の長いプロセスのいちばん最初である口内。ここに存在する消化酵素が違うということは、注目すべき点ではないでしょうか。すなわち、デンプン消化酵素を含んでいるということは、身体が炭水化物を多く含む穀類などを受け入れる体制を整えているということになりますし、タンパク質消化酵素を含んでいるということは、タンパク質を多く含む肉類を受け入れるように作られていると考えられるのではないでしょうか。


(胃)
 犬の胃は体の大きさとの比較でいうと、他の家畜に比べると非常に大きく、また胃液は非常に強い酸性であるというのが特徴です。これは生肉のように雑菌がつきやすく、腐敗しやすい食料が入ってきたとしても、強い殺菌力で菌の増殖を抑えるためであると考えられています。また、犬の胃の主細胞からは、動物性タンパク質の消化に重要な機能を果たしている『ペプシノーゲン』という物質が分泌されています。
このようなことを考えると、犬の胃もやはり、生肉というものを想定して進化していると言えます。

図

(腸) 犬の腸は体長の約3倍ほどしかありません。これは人間の腸が身長の約8倍、草食動物が体長の十数倍であることに比べると非常に短いといえます。なぜ、犬の腸はこのように短いのでしょうか。また腸の短さが意味することは何でしょうか。 この犬と人の腸の長さの違いこそ、この2種類の生物が前提としている「消化すべき物」が全く違うことを示してくれていると言えます。

まず、長い腸は消化しにくい炭水化物を糖類と食物繊維に分解、吸収するために必要であると言われています。また消化のために食べ物自体が『発酵』することを利用するために、腸内に長く食べ物を留まらせておくことが必要です。だからこそ草食動物であるウシや穀物などを多く食する人間などの腸は大変長く作られています。

これに対して、短い腸を持つ犬は肉類を消化吸収することを前提にしていると言えます。肉類は体内にそれを長く留めると腐敗を始めやすいものです。したがって、腐敗が始まる前に栄養分を吸収したのちの不必要なものをはやく体外に送り出す必要があります。また草食動物が『発酵』という仕組みを利用しているのに対し、肉食獣は自分の消化酵素を使って消化分解、吸収をしているため、長い腸は必要ないのです。

(視覚・嗅覚・聴覚) 犬の大変優れた嗅覚・聴覚は誰もが知るところです。ところがこの優れた嗅覚・聴覚に対して、犬の視覚は未発達であると言われています。これは自然界において、犬またはその祖先が生き抜くためにどのような能力を必要としていたかということと大きな関わりがあります。

そもそも犬はハンターであり、そのハンティングの場所は、主に森の中であったと考えられます。そのような見通しの利かない場所では、視覚を発達させる意味はありません。むしろ相手の姿は見えなくてもその存在、居場所を判断する手段としては、嗅覚や聴覚が役立ちます。これが、犬の嗅覚・聴覚が発達した理由だと考えられます。裏を返せば、犬の優れた嗅覚や聴覚は、犬がハンターであったことの何よりの証になります。

のように犬の体の構造、能力、そしてそれと人間の体の構造、能力の違いを見比べてみると、やはり、犬の体は主に肉類を消化・吸収するようにできていると言えるのではないでしょうか。